美しいスポーツとしてのサッカーは、どんな魅力があるか。

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サッカーという美しいスポーツの試合が始まった頃、選手が身につけたシャツは今日のようなものではなかった。チームを相手から区別するウールの布切れは、スポーツ用具とは言えなかったし、スタッズつきの足首まであるブーツや長いパ ンツもそうだった。その頃直接クラブを表す唯一のものは、わずかなノベルティ や土産品だったのである。

サッカー史研究家たちは、最初の用具メーカーが1879年、ブロの試合が行われる より前に登場していたことを突き止めた。そのメーカーはブクタと言い、1885年 に才フィスをイングランド北部のマンチェスターに移している。この頃、それまで より軽いコットンのシャツが、重くてスボ一ツ向きでないウールに取ってかわるよ うになったのだった6

サッカーユニフォームを売ると儲かりそうだと理解されるまで、しばらくかかっ た。まずは徐々にファンの間でクラブと結びついてどこそこのユニフォ一 ムを着ているということは立場の表明であり、勇気ある当事者意識だった。特に、1つの市や町に複数のクラブがある場合には。また、ユニフォームを身につけれ ば、ファンは別の_分を手に入れられるようにもなった。決まりきった平凡な毎日 を忘れ、クラブの一部になったとはっきり実感できるからだ。

無数の夢を生み出すユニフォ一ムは、1977年、サプライヤーを獲得した〇この年、 イングランドのFAがユニフォームのスポンサ一シップを認可し、サッカーは近代に入ったと言える。以来、サッカーユニフォームはクラブにとって、ブランドや有利なスピンオフ商品の元となる基本中の基本商品となった。メーカーは商品化の名のもとに、ユニフォームのデザインを変更し続けている。

より趣力的に、より種類豊富に、より高価に、より世界中で欲しがられるように。熱狂的なファンのためのコレクターズアイテムとしてであれ、あるいはオンラインオークシヨンにかけられる商品としてであれ、ユニフォームは熱いサッカーファンにとって、そして金儲けに熱心なビジネスマンにとって、金の卵を産むニワトリになったのだ。

今やユニフォームは、時として選手より重要だ。夕ラブが選手を買おうとする時、 その選手のビッチ上の能力よりも、その選手のレブリカユニフォームがどれくらい売れそうかで決めるのは、もはや珍しいことではない。ユニフ才ームは、ファッシヨンアイテムに姿をかえたである。

だが、ありがたいこと{こ、魔法は消えずに残った。ファンはユニフォームに注目し、守護神か守護聖人かという勢いでユニフォームを守る。シーズンごとに新しいユニフォームを心待ちにし、ほんの些細な変更点もオリジナルの色やエンブレ ムへの侮辱だと口角泡を飛ばす。サッカーユニフォームは、私たちの文化を語るものであり、だからこそ私たちを魅了し、世界各地でそれぞれ異なる。

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